2020.05.28
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緊急事態解除後の対策公表、面会の再開時期検討も
東京都立松沢病院、入院患者外出は「原則禁止」

メディカルサポネット 編集部からのコメント

都立松沢病院は認知症や精神疾患を抱える新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れており、齋藤院長が「医師や看護師の指示に従えない、安静にしていられない患者さんを引き受けることができるのは、松沢病院だけ」という見解を示したように、その功績は大きいといえます。緊急事態宣言解除を受けて、26日に同病院は今後の対策を公表しました。入院患者の外出・外泊について「治療上必須でない場合は原則禁止」とし、また、かかりつけ患者を対象に電話再診による処方箋の発行及び自宅への郵送も行うとしています。

 

 新型コロナウイルスに感染した認知症や精神疾患などの患者を受け入れている東京都立松沢病院(世田谷区、精神科808床、一般 90床)は26日、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言解除後の対策をホームページで公表した。禁止されている面会については、再開の時期や方法を検討していることを明らかにした。【新井哉】

 

 同病院はホームページに、入院患者の外出・外泊について「治療上必須でない場合は原則禁止」と記載。中止されているデイケアプログラム(精神科デイケア・依存症デイケア)に関しては、緊急事態宣言の解除を受け、再開の時期を検討しているという。

 

 また、定期的に通院している患者を対象に、電話再診による処方箋の発行を行っていることに触れ、処方箋などは自宅へ郵送すると説明している。

 

 同病院の齋藤正彦院長は、25日にホームページで公表した「松沢病院通信(2020年春号)」の中で、感染症のために設計された病棟で認知症や重い精神発達遅滞、精神疾患の患者などを受け入れていることを説明。「医師や看護師の指示に従えない、安静にしていられない患者さんを引き受けることができるのは、松沢病院だけ」といった見解を示した上で、「精神疾患を持つ人たちでも、みんなと同じ医療が受けられるように、松沢病院は頑張りたい」などと記している。

 

出典:医療介護CBニュース

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