2020.05.20
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21年度の専攻医募集、「研究者枠」設定へ
日本専門医機構

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本専門医機構の寺本民生理事長は、研究者の減少に歯止めをかけるため、2021年度からの専攻医の募集で「研究者枠」を設ける方針を示しました。研究者の養成方法などについて議論するワーキンググループも既に設置。基礎医学教育や医薬品の研究といった未来の医療を担う研究者が育ちやすい環境整備が進むことを期待します。

 

日本専門医機構の寺本民生理事長は18日の記者会見で、2021年度からの専攻医の募集で「研究者枠」を設ける方針を示した。現在の研究者養成の枠組みでは研究者になる人が今後も減ることが予測されるため、このように対応することで、減少に歯止めをかけたい考え。【松村秀士】

 

オンラインで開催された日本専門医機構の記者会見(18日)

 

会見で寺本理事長は、「昨年8月から各基本領域の先生方に集まっていただいてシーリング(採用数の上限)の議論をしたが、このままでシーリングが進むと研究者が育ちにくい環境になると危惧している。シーリングとは別途、研究者を養成するための考え方が必要だ」と指摘。研究者の養成方法などについて議論するワーキンググループを、既に設置したことを明らかにした。

寺本理事長はまた、「一定の合意を得た上で、21年度の専攻医の募集の際には研究者枠を設定した上で進めていきたい」と述べた。

 

■専門医の共通講習、3分野でe-ラーニング開始

 

機構は、専門医が共通講習を受けるためのe-ラーニングシステムをつくった。これは、「医療安全」「感染対策」「医療倫理」の3分野のオンライン講座で、受講料は1講座当たり3,000円(税別)。既に数十人がこのシステムで受講を開始しているという。

 

出典:医療介護CBニュース

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