メディカルサポネット 編集部からのコメント後輩に限らず、一人ひとりの習得度や理解度には差があります。説明をしたにもかかわず、意図したことと違う行動をとる後輩には、状況に応じて理解度を確認しましょう。また、指導側によって「わからないとは言えない」環境を無意識につくっているケースもあります。今回は、指導側の確認の仕方と注意事項を解説します。 |
はい・いいえでは答えられない質問をする
「できますか?」「わかりましたか?」のように「はい」か「いいえ」で答えられる質問をすると、
相手は「わからないとは言いにくい」と感じ、「はい」と答えてしまいがちです。
説明後に「どのように理解したか、完璧じゃなくていいので、今の話をあなたなりに説明してください」
「今の話で理解したことをポイントだけでいいので教えてください」など、
相手が自由に答えられるような質問をしましょう。
より具体的な質問をする
理解度をおおまかに把握したい場合は、上記の質問の仕方でいいでしょう。
ただ、複数の説明や複雑な内容を説明した場合は、
「○○と△△と□□について説明しましたが、○○については、どのように理解しましたか?」などのように、
的を絞った質問の仕方を心がけましょう。
これらは、理解度を確認するための有効なコミュニケーション方法ですが、
口調や態度によっては「信用されていない」「バカにされている」と思われることもあります。
状況に応じて、「念のために(一応)確認させてください」などのクッション言葉を挟みながら、
真摯に相手と向き合いましょう。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵
出典: ナースぷらす+