2019.06.03
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【第4回】休む習慣

自律神経を整える名医の習慣

習慣が変わると行動が変わる、行動が変わると人生が変わる――。国内における自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生が、自律神経研究の知見をベースにした、参考にしてもらいたい自らの「習慣」を教えてくれます。第4回のテーマは「休む習慣」。多忙な毎日を送っている人こそ、限られた時間でしっかり体を休めることが大切ですが、小林先生の「休む習慣」はちょっと意外なものでした。


 

 構成/岩川悟、清家茂樹 写真/川しまゆうこ

 

休息は、「働く前」に取る。週に1日、2時間早く起きて、パフォーマンスを高めよう

休息といえば、疲れたあとに取る人がほとんどではないでしょうか? たしかに、本当に疲れたときはしっかり休息を取ることは大切なことです。しかし、1日中パソコンなどを使って働いたあとに、帰宅してだらだらテレビやスマホを見ていても、目に刺激を与えたり、神経を高ぶらせたりしてけっして質の高い休息は取れません。

 

そこで、気持ちいい休息を取るために、わたしが実践しているのが、週に1日、2時間早く起きて働く前に休息する方法です。わたしの場合は4時に起きることになりますが、これが本当に気持ちのいい時間なのです。早朝なので家のまわりは静まり、ていねいにコーヒーを淹れて飲むこともできる。自分だけのリラックスタイムを存分に味わうことが可能なのです。

 

わたしはこの時間でその日の計画はもちろんのこと、少し長期的な目線で旅行の計画を立てたり、今後の生活スタイルについてゆっくり考えたりしています。そこでは時間に追われないので、とても満ち足りた気持ちで休息することができるのです。そうしてはじまった1日は、パフォーマンスが高まりやすいのはいうまでもありません。

 

さらに、その日は夜も寝やすくなって、睡眠リズムを整えることもでき一石二鳥。ぜひいちど試してみてください。

 

 

座っていても疲れは取れない。「立つ」ことこそが休息になる

 

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