2019.04.22
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【第1回】自由の習慣

自律神経を整える名医の習慣

習慣が変わると行動が変わる、行動が変わると人生が変わる――。国内における自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生が、自律神経研究の知見をベースにした、参考にしてもらいたい自らの「習慣」を教えてくれます。第1回のテーマは、「自由の習慣」。自ら率先して攻めれば、「自由」を手に入れることができるのだそうです。

 

 構成/岩川悟、清家茂樹 写真/川しまゆうこ

 

心配事や悩みの悪循環は、先手必勝で攻めると断ち切れる

心配事や不安なこと、気がかりなことがあると、思い通りのパフォーマンスを発揮できない人がいます。これはそもそも自律神経の乱れが原因である場合が多いのですが、悩みにとらわれることはそのバランスをさらに悪化させていきます。 

 

では、なぜ悩みが頭から離れなくなるのでしょう? それは、おそらく悩みから逃げようとしたり、身を守ろうとしたりしているからです。

 

悩みというものは、逃げれば逃げるほど追いかけてきます。しかも、そうしているあいだは有効な手を打っていないわけですから、ますます悩みは大きくなっていきます。つまり、逃げるというのは心配事や悩みに対しては悪手なのです。

 

そこで最初は勇気が必要かもしれませんが、心配事や悩みはなるべく先手必勝で攻めてしまうことが大切です。まだ勢いが弱いうちにとことん叩いて、打ち破ってしまいましょう。悩みが小さいうちに取り得る手段を次々と繰り出して、一気に悩みをしぼませるイメージです。

 

たとえば上司に怒られたとしたら、たとえ一瞬落ち込んだとしても、ぐっとこらえていっさい悩まないようにする。そして、すぐに謝罪メールを出す。その次は、問題となった作業のやり直しに早速取り掛かったり、あえて上司に話を聞きにいったりしてもいいでしょう。

 

そんな行動は大変に思えますが、自ら攻める姿勢を貫くことで高く見えたハードルを低くすることができます。「鉄は熱いうちに打て」といいますが、悩みも早いうちに打てということなのです。

 

 

家事も仕事も遊びも、「自発的」に行えば自分らしい生活を送ることができる

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