2019.12.10
5

看護師の労働実態調査『看護師白書2019年度版』発表
~医療業界の人事・採用担当者に看護師の「労働実態」「就労・転職志向」を提供~

このたび、弊社の看護師向け人材紹介サービス「マイナビ看護師」のご登録者を対象に、「労働実態」・「就労志向」・「転職志向」などのテーマについてアンケートを実施し、その調査結果をまとめました。

当調査を通して、深刻な人手不足、夜勤や交替勤務による過労や疲弊感、ハラスメントの実態等、また、年次有給休暇の取得状況なども明らかになりました。
その勤務環境において、どんなことに遣り甲斐を感じ、またはストレスを感じているのか、労働環境の改善に向けて何が必要なのか… 当調査にあたっては、約1,600名の看護師から、多くの率直なご意見が寄せられました。
マイナビの人材紹介サービスは、「会う」ことをモットーとしています。「会う」ことで、求職者の方々の本音の声を聴くことができ、その希望を実現するために私たちがお手伝いできることを明確にできる。そう考えているからです。また、ご紹介した求職者がいかに長期的に就労・活躍し、輝き続けることができるか、そのために私たちができることは何か?を考え、実行していくことも、人材紹介会社の大事な役目であると考えています。

本書によって、労働環境の改善や人材の定着に向けての取り組みや、課題解決への糸口をご提案することを目指し、全国の医療機関で採用・育成に携わるご担当者の皆様に広く活用いただけることを願っております。

看護師の労働実態調査『看護師白書2019年度版』発表 ~医療業界の人事・採用担当者に看護師の「労働実態」「就労・転職志向」を提供~

 

全調査結果は、以下よりご覧頂けます。

     資料ダウンロードはこちら     

 

調査概要

●調査方法 インターネット調査    

●調査時期 2018年10月31日(水)~2019年3月31日(日)

●調査対象 人材紹介サービス『マイナビ看護師』登録会員(求職者)

●有効回答数 1,567人

●調査実施機関 株式会社マイナビ(紹介事業本部 事業推進統括本部 メディカル事業運営部)

 

目次

■白書に寄せて(寄稿文)

・看護師の採用・定着について(高崎健康福祉大学健康福祉学部医療情報学科 准教授 木村憲洋先生) 

・看護師が職場に求めるもの(法技研横浜法律事務所 弁護士 笠間哲史先生)

■調査の概要

■回答者の基本属性

■調査の結果①

看護師の労働実態

 1 夜勤・時間外労働(残業)/ 2 休憩時間・休暇/ 3 住居・通勤/ 4 職場環境の現状と希望/ 5 ハラスメントの経験

■調査の結果②   

看護師の転職・就業動向

 6 就業継続の意向/ 7 退職・転職の動向

■自由記述形式の回答内容(抜粋)

 

調査結果(一部抜粋)

<1ヶ月間の時間外労働時間>

月40時間未満が全体の9割強を占める一方、上限規制を超える職場も

 

現在の1ヶ月間の時間外労働時間を尋ねたところ、「5時間未満(25.9%)」が最も多く、「5~10時間未満(18.6%)」、「10~20時間未満(18.3%)」が続き、40時間未満が全体の91.8%を占めた。一方、50時間以上という回答も4.0%あり、時間外労働の上限規制である原則月45時間(※)を超えている職場もありました。

(※)これまで大臣告示にとどまっていた時間外労働の上限が、2019年4月1日より罰則付きで法律に規定。中小企業への適用は1年間猶予。

 

1ヶ月間の時間外労働時間は? 

 

 

<看護の提供状況>

約半数が「十分な看護提供ができていない」と感じている

 

現在の職場で、患者に十分な看護が提供できていると感じるか尋ねたところ、「できている」「どちらかといえばできている」と回答したのは全体の54.2%。一方、「どちらかといえばできていない」「できていない」と回答したのは45.8%。できていないと回答した人の理由としては、「看護職員数が足りない」「看護以外の業務が多い」という回答が多い結果となっています。

 

 《年代別》患者に十分な看護が提供できていると感じますか?

 

 

<転職活動で重視する条件>

労働条件を最も重視、次いで人間関係という結果に

  

転職活動で応募を決める際に重視する条件について尋ねたところ、「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)(85.3%)」が最も多く、次いで「休日・休暇(75.7%)」、「勤務時間・勤務体系(交替制度・オンコール回数など)(71.7%)」「勤務地・通勤距離(71.7%)」、「職場の雰囲気・人間関係(67.6%)」と続いています。応募を決める際に重視する条件としては、「労働条件」「職場環境」「人間関係」「仕事内容」の4 つの視点があり、なかでも労働条件、次いで人間関係を重視していることが分かります。

 

転職活動で、応募を決める際に重視する条件は何ですか?(※複数回答可)

 

<自由回答>

『看護職が働きやすい工夫や制度』『看護職の労働環境に対する要望』など、多数の意見が寄せられている

 

『看護職が働きやすい工夫や制度で良かったもの』を自由記述形式で尋ねたところ、約300名からの回答がありました。

休暇に関しては、夜勤明けの翌日を休みとする、休暇希望が重ならないように調整するなど、職員に配慮したシフト作成が望まれていることが分かります。環境・雰囲気に関しては、話しやすい、質問しやすい、上司と話す機会が多い・定期的な面談で相談できることなど、「コミュニケーションのしやすさ」によって職員間での信頼関係が構築され、物事が円滑に進み、良好な雰囲気が作られている様子が回答から見られます。業務改善に関しては、業務負荷の軽減と看護の質の向上の両方に効果があるものとして、「パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)」を支持する声が多くあります。

また『看護職の労働環境について意見や要望』を自由記述形式で尋ねたところ、約550名から回答がありました。

 

人間関係においては、職位や年齢、職種にかかわらず、対等にコミュニケーションできる環境が求められており、業務量が多い上に人員不足による負担が重なるという厳しい環境の中で、心にゆとりがなくなり、ハラスメントが起きている様子が見られます。また、育児支援を求める声が多数挙げられている一方で、男性、独身や子供がいない、育児をしていない職員の負担になっている状況を訴える声があり、さまざまな人と状況に配慮した組織運営が求められています。

 

給与については、業務量と給与のバランスが取れていない、サービス残業を強いられているという声が多数あります。業務量に関しては、看護業務以外の業務が多い、業務分担に偏りがある、夜勤時の負担が大きいといった意見が挙げられています。

(『看護師白書2019年度版』の巻末に自由回答として寄せられた多数のご意見を掲載しています。)

 

 

全調査結果は、以下よりご覧頂けます。

     資料ダウンロードはこちら     

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事一覧

TOP