2018.04.30
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地域・就業先別の平均年収~首都圏・東海圏・関西圏版~

【薬剤師/マイナビ薬剤師調査】

【マイナビ薬剤師の成約データに見る、地域別・業態別の平均年収】
調剤薬局、ドラッグストア、病院、企業で働く薬剤師の平均年収や年収帯、そして、首都圏、東海圏、関西圏の違いを比較してみました。

マイナビ薬剤師調査【平均年収データ】

 

 

転職理由で多くあがる給与・待遇ですが、勤務形態や地域による違いを分析してみましょう。

・調剤薬局

・ドラッグストア

・病院

・企業

それぞれの年収について、首都圏・東海圏・関西圏の地域ごとの統計をまとめました。

 

【調剤薬局】薬剤師/正社員・契約社員/年収

   

 首都圏の平均年収 507万円

 東海圏の平均年収 565万円

 関西圏の平均年収 498万円   

 

首都圏の調剤薬局は500万円未満が43.7%、500万円~600万円未満が45.2%と

主に400~600万円の年収帯に分布が集中、600万円未満の方が88.9%を占めています。

年収に大きな差がない地域です。

   

一方、東海地区は500万円未満が27.6%、500~600万円が33.8%、600万円以上が38.6%と、

各年収帯の割合が拮抗しているのが特徴です。

500万円未満帯の割合が3割未満、逆に600万円以上の高収入取得者の割合が4割近くという、

高年収の人ほど多い分布が見られる東海圏は、平均年収が高額となっています。

   

関西圏も600万円未満の方が86.5%と首都圏と似た傾向がありますが、

500万円未満の方が54.2%、500~600万円未満が32.3%と、年収帯によって偏りが見られ、

両年収対の割合がほぼ拮抗している首都圏との違いとなっています。

全般的に低収入の方の割合が高く、高収入になるにつれその割合が低いピラミッド型の収入比率が

首都圏や東海圏との年収の差となって表れています。

   

 

【ドラッグストア】薬剤師/正社員・契約社員/年収

   

 首都圏の平均年収 518万円

 東海圏の平均年収 547万円

 関西圏の平均年収 552万円

  

ドラッグストアは、高収入が期待できる業態です。

地域による年収は西高東低の傾向です。

  

最多層となる、500~600万円未満の収入帯は首都圏・東海圏・関西圏いずれも約5割で地域による大差はみられません。

特徴が見られるのが500万円未満、そして、600万円以上の収入帯です。

  

首都圏のドラッグストア勤務者の35.2%が500万円未満です。350万円未満の層も首都圏のみ存在しています。

一方、東海圏や関西圏では3割近くを占める600万円以上の高所得者が首都圏では12.8%と低く、

この差が平均年収の差となりました。年収の幅の広さがドラッグストア勤務の薬剤師の特徴です。

  

また、東海圏と関西圏を比較してみると、

500万円未満の年収帯と600万円以上の年収帯がほぼ同じ割合で存在する東海圏に対し、

500万円未満の年収帯よりも600万円以上の年収対の層が厚い関西圏が結果的に高収入となりました。

 

関西圏は400~450万円未満の年収帯がないのも影響しています。

      

【病院】薬剤師/正社員・契約社員/年収

   

 首都圏の平均年収 453万円

 東海圏の平均年収 459万円

 関西圏の平均年収 426万円  

 

調剤薬局やドラッグストア勤務の薬剤師に比べると、病院勤務の薬剤師の年収は高額取得者の割合が低く、

8割前後の方が年収500万円未満です。

  

首都圏に関しては、69.8%が400~500万円未満で、前後の年収帯は15%前後です。

600万円超えの方がほとんどいらっしゃらず、多くの薬剤師が平均年収近辺で契約されてます。

  

東海圏・関西圏では、400万円未満の薬剤師と400~500万円未満の薬剤師が拮抗しています。

しかし、東海圏では、400~500万円未満の薬剤師が44.5%と比較的多く、また、500万円以上の薬剤師が22.2%います。

さらには東海圏では、700万円超の方が5.6%いるなど、高価格帯でのポイントが平均年収に影響しています。

一方、関西圏は東海圏に比べて、700万円超の方が5.6%いるが、低年収の割合が高く500万円未満の方が85.4%を占め、

高年収帯になるにつれ薬剤師の登録数が減ってくるのが目立ちます。

  

【企業】薬剤師/正社員・契約社員/年収

  

 首都圏の平均年収 438万円

 関西圏の平均年収 416万円

   

企業薬剤師の求人は首都圏・関西圏に集中していて、業務も多岐に渡ります。

年収はMR、治験、臨床開発など職務内容によって変わってきます。

  

首都圏でメインの年収帯となるのが400~500万円未満で、71.5%になります。

400万円未満の年収帯が16.7%、500万円以上の年収帯は11.9%です。

  

一方、関西圏はメインの年収帯となるのが350~450万円未満で、73.3%です。

350万円未満の年収帯が6.7%と少ないものの、高額年収帯の割合が低いため、

平均年収に差がつきました。

    

まとめ

薬剤師の地域別平均年収データはいかがだったでしょうか?

  

調剤薬局の平均年収は、「関西圏」次いで「東海圏」の順で高いデータとなり、

一方、ドラッグストアの平均年収は、「首都圏」が他地域よりも高いデータとなりました。

 

地域によって、求人数や年収相場が異なりますが、地域の市場を把握しながら、採用活動にぜひお役立てください。

  

※地域によって集計対象数が異なります。

※調査対象:2015年4月~2017年4月までの期間にマイナビ看護師の人材紹介サービスを介して転職をされた方の採用条件通知書に提示された理論年収(諸手当込み)

 

 

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メディカルサポネット編集部

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