2021.05.17
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効果的なコミュニケーションのための3つのポイント

裵英洙のマネジメントのちから~人事で悩むあなたへ~
vol.8

 

編集部より

医師で、医療機関コンサルティング会社、ハイズ株式会社代表の裵 英洙(ハイエイシュ)さんの連載「マネジメントのちから~人事で悩むあなたへ~」の第8回目。裵さんは勤務医時代に病院におけるマネジメントの必要性を痛感したことから、10年ほどの勤務医経験を経て、慶應義塾大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)でMBA(経営学修士)を取得し、現在は各地の病院の経営アドバイザーとして活躍しています。病院経営で重要な「人事」を切り口に、組織マネジメントのポイントを毎月お伝えします。第8回は、ハイズ株式会社コンサルタント、栗田かほるさんがコミュニケーションをテーマにお届けします。コロナ禍で病院におけるコミュニケーションも変化がみられており、そこで懸念されるのがコミュニケーション不足。栗田さんによると、日々のコミュニケーションには3つのポイントがあるといいます。コロナ禍でよりコミュニケーションの重要性を実感されている経営者・管理者の皆さま、ご自身のコミュニケーション手法を振り返ってみませんか?

 

執筆/栗田 かほる(ハイズ株式会社 コンサルタント、経営学修士、看護師、保健師)

監修/裵 英洙

編集/メディカルサポネット編集部

 

コロナ禍で変化した、医療機関の4月の風景

多くの新入職員を迎えるこの季節、例年であれば歓迎会を盛大に開催している時期ですが、コロナ禍の中において歓迎会の開催も見送らざるを得なかった施設も多いのではないでしょうか。この1年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、私たちは仕事上でもプライベートでも様々な影響を受けてきました。歓迎会や送別会、忘年会なども一切行えなかった方も多いでしょう。

 

また、感染予防の観点から休憩を別々の場所で実施する、休憩時間をずらす、あるいは「黙食」を心がける、飲み会の自粛などさまざまな取り組みを行っている結果、スタッフとのコミュニケーション不足を懸念されている方も多いのではないかと思います。

 

そこで今回は、コロナ禍でさらに重要となりつつあるコミュニケーションについて3つのポイントを取り上げてみたいと思います。

 

 

コミュニケーションにおける2つの因子

1つ目は、コミュニケーションは、「頻度」と「密度」の2因子に分解できるという視点です。頻度は単純に回数ですが、密度は中身の濃さを指しています。リアルなコミュニケーションの機会が減っている現状では、この密度が薄まってしまうのは仕方ない部分もあります。しかし、頻度を上げることは可能です。

 

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