看護管理者がどのような思いでスタッフをまとめ、組織を運営しているのか、管理職以外の看護師からはなかなか見えにくい面もあります。大きな責任を背負う一方で、やりがいも大きい看護管理者という仕事にどのように向き合っていけばいいのでしょうか。
本コラムでは、看護管理者として複数の病院を経験し、現在は大学院博士課程で転職者教育の研究を進める森田夏代さんに、自身の経験を踏まえ、皆さんの看護管理の「知りたかった」に応えます。

執筆/森田 夏代
撮影/和知 明(株式会社BrightEN photo)
編集・構成/メディカルサポネット編集部

 

皆様、はじめまして。

このコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

 

読者の皆様の職位は、看護部長ですか?看護師長ですか?主任?係長?もしかしたら、これから将来、看護部長や看護師長になりたいと考えている方でしょうか?それとも看護師長さんになりたての方でしょうか?

背景は様々でも同じ看護師の仲間です。色々な立場の方、様々な病院や環境の方に読んでいただけると嬉しいです。

今回は、自己紹介代わりに少しだけ私の看護管理者としてのキャリアを、そして看護管理の学問的部分について紹介したいと思います。

 

 

 

◆ 看護管理者としての原点

私の看護管理者としてのスタートは、大学病院ICU/CCUでの主任として始まりました。同時に、臨地実習の実習調整責任者兼務でした。主任といっても一般職看護師(以下、スタッフ)とあまり変わらず月の半分近い日数の夜勤も、日勤ではリーダーもしていました。スタッフと主任は何が違うのかと考えた時に思い出すことがあります。

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