2020.12.18
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介護報酬改定、小幅増 0.7%の引き上げ決定 0.05%は来年9月まで 政府

メディカルサポネット 編集部からのコメント

田村憲久厚生労働相が会見を開き、来年4月の介護報酬改定で介護報酬を0.7%引き上げることを明らかにしました。介護現場の関係者からは大幅増を求める声があがっていましたが、現役世代の保険料や利用者の自己負担に跳ね返ること、給付費の膨張が更に加速することなどを考慮し、政府は1%に満たない小幅な引き上げにとどめました。0.7%のうち0.05%は来年9月までの暫定的な引き上げとなり、コロナ対策の財源として確保しています。

 

 田村厚労相 17日

《 田村厚労相 17日 》

 

政府は17日、来年4月の改定で介護報酬を0.7%引き上げる方針を決定した。【Joint編集部】

 

麻生太郎財務相と田村憲久厚生労働相の折衝で決着。田村厚労相が会見して明らかにした。

 

深刻さを増す人手不足、厳しい事業所の経営環境、新型コロナウイルスの感染拡大などを踏まえた判断。介護現場の関係者からは大幅増を求める声があがっていたが、政府は1%に満たない小幅な引き上げにとどめた。現役世代の保険料や利用者の自己負担に跳ね返ること、給付費の膨張が更に加速することなどを考慮した。

 

プラス改定は前回の2018年度に続いて2回連続。介護職員の賃上げなどを図った臨時改定(2017年度、2019年度)も含めれば4回連続となる。

 

政府は今回、0.7%のうち0.05%をコロナ対策に振り向ける財源として確保。この0.05%分は、来年9月末までに限った暫定的な引き上げと位置付けた。来年10月以降については、「延長しないことを基本の想定としつつ、感染状況や地域の介護の実態などを踏まえ、必要に応じ柔軟に対応する」とした。

 

 

出典:JOINT

 

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