2020.11.09
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グループホームに栄養ケアの加算を新設 厚労省提案 専門職の指導などを評価へ

メディカルサポネット 編集部からのコメント

低栄養による状態の悪化を防ぐため、管理栄養士が介護職員へ利用者の食生活などに関する助言、指導する体制作りを評価するため、グループホームに栄養ケアの加算を新設することを、厚生労働省が提案しました。厚労省が提示したデータによると、グループホーム利用者のうち低栄養(BMI18.5未満)とみられる人は23%で、その割合は要介護度、日常生活自立度が重いほど高くなる傾向にあるとしています。

 

《 社保審・介護給付費分科会 5日 》

 

来年4月の介護報酬改定に向けた協議を重ねている審議会の5日の会合 − 。利用者の自立支援・重度化防止の推進を議題に据えた厚生労働省は、適切な栄養ケアを行う環境の整備を促す加算をグループホームに新設することを提案した。【Joint編集部】

 

管理栄養士が介護職員へ利用者の食生活などに関する助言、指導をする体制作りを評価してはどうかという。サービスの質の向上を図る施策の一環。低栄養による状態の悪化を防ぐ狙いがある。

 

第191回社会保障審議会介護給付費分科会資料

 

単位数や要件などの詳細はこれから詰めていく。年内に大枠の方針を決定する。提案を受けた委員からは、外部の管理栄養士と連携した取り組みを認めるよう求める声があがった。

 

厚労省が会合に提示したデータによると、グループホームの利用者のうち低栄養(BMI18.5未満)とみられる人は23%。その割合は要介護度、日常生活自立度が重いほど高くなる傾向にある。

 

また、利用者の食事や栄養管理について不安が「ある」と答えた事業所は68%。管理栄養士が関与すると職員の不安が減るほか、食事中に認知症の症状(傾眠、拒食、多動など)が表れる頻度も低くなると報告されている。

 

 

出典:JOINT

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