2020.07.01
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新型コロナ向けDNAワクチン、大阪市立大病院で治験開始

メディカルサポネット 編集部からのコメント

バイオ製薬企業のアンジェスは、大阪大学と共同で開発を進めている新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンについて、国内で初めて治験を開始したと発表しました。アンジェスによると、医療従事者や健康成人志願者を対象に、治験薬の安全性と免疫原性を評価する目的で、2週間間隔で2回投与する予定としています。

 

バイオ製薬企業のアンジェスは6月30日、阪大と共同で開発を進めている新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンについて、第1/2相臨床試験(治験)を大阪市立大学医学部附属病院で開始したと発表した。国内で開発中の新型コロナワクチンで治験の段階まで進んだのは初めて。

 

アンジェスによると、第1/2相臨床試験は、筋肉内接種における治験薬の安全性と免疫原性を評価するのが目的。目標症例数を30例(低用量群15例、高用量群15例)とし、2週間間隔で2回投与するとしている。予定試験期間は2021年7月31日まで。

 

「健康成人志願者」を対象に実施

 

DNAワクチンについては、阪大と連携協定を結ぶ大阪府の吉村洋文知事が6月17日の記者会見で、「6月30日、人への投与、治験を全国で初めて実施する」と発表。その際、吉村知事は「大阪市立大病院の医療従事者20~30例」を対象に投与を開始するとしていたが、アンジェスは、医療従事者に限定せず「健康成人志願者」を対象に実施するとしている。

 

 

出典:Web医事新報 

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