2019.05.17
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【薬価収載】新薬11成分、5月22日に保険適用―COPD治療薬「テリルジー」は費用対効果評価の対象に

メディカルサポネット 編集部からのコメント

5月15日に第414回中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会総会)が開催され、「部会・小委員会に属する委員の指名」「医薬品の薬価収載等」「再生医療等製品の保険適用」「最適使用推進ガイドライン」「DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応」「患者・国民に身近な医療の在り方」「診療報酬基本問題小委員会からの報告」などが取り上げられました。「医薬品の薬価収載等」については、費用対効果評価結果を踏まえた価格調整が行われ、令和元年5月22日収載予定の新医薬品一覧表が公開されています。

 

中央社会保険医療協議会は5月15日の総会で、新薬11成分17品目(下掲)の保険適用を了承した。薬価基準への収載は22日付の予定。

 

グラクソ・スミスクラインの慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「テリルジー100エリプタ」は、吸入ステロイド薬(ICS)のフルチカゾンフランカルボン酸エステル、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)のウメクリジニウム、長時間作動型β2刺激薬(LABA)のビランテロールの3成分の配合剤。単一の吸入器で1日1回、吸入投与する。算定薬価は14吸入1キット4107.40円、30吸入1キット8692.80円で、1日薬価は289.80円。同社による予測販売金額は最大236億円(最大投与患者数40万人)。予測市場規模が100億円を上回るため、4月から制度化された費用対効果評価の対象となった。

 

■「オブジーボ」、8月に再度引下げ

小野薬品工業の免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)について、8月1日から薬価を見直すことも決定した。新薬価は、20mg2mL1瓶が3万5407円、100mg10mL1瓶が17万2025円、240mg24mL1瓶が40万6463円で、いずれの規格も現行薬価から約1%下がる。オプジーボについては、2018年度改定時に費用対効果評価の試行的導入として価格調整が行われた。その際、企業側と厚生労働省側で分析結果が異なっていたため、変動の少ない企業側の分析結果を基に引下げを行った。今回の価格調整は分析結果の検証作業で得られた評価結果を基に改めて実施するもの。

 

  

    

 出典:Web医事新報

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