メディカルサポネット 編集部からのコメントインフルエンザに使われる薬に新薬のゾフルーザですが、国立感染症研究所が耐性に関する報告をあげています。横浜市衛生研究所はゾフルーザ未使用の患者検体からのゾフルーザ感受性低下インフルエンザウイルスの検出について、「感染症の監視体制」「今回の経過」「Q&A」を公開しました。現在、どの抗インフルエンザ薬にもメリットとデメリットがあります。患者に合わせて、ベストの選択を行ってください。 |
抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」(一般名バロキサビル マルボキシル)を投与されていない患者から耐性変異ウイルスが検出された問題で、横浜市衛生研究所は13日、感染対策などを盛り込んだQ&Aをウェブサイトに掲載した。タミフルなど他の抗インフルエンザウイルス薬やワクチンについては、耐性変異ウイルスに効果があるといった見解を示している。【新井哉】
抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザの耐性変異ウイルスに関するQ&A
Q&Aでは、ゾフルーザを投与していない5歳児から耐性変異ウイルスが検出されたことを踏まえ、「流行しうることが示唆された」と指摘している。ただし、耐性変異ウイルスには、タミフルやリレンザなどのノイラミニダーゼ阻害薬が効くことが国立感染症研究所の検査で確かめられていると記載。ワクチンの効果についても「変わらない」としている。
耐性変異ウイルスの感染対策は、インフルエンザの基本的な予防や感染拡大防止策と同じで、治療や登校、出社などの外出は主治医に相談し、その指示に従うことを推奨。今後の検出状況については、横浜市医師会や横浜市病院協会などの医療関係者に情報を提供していく方針を示している。
出典:医療介護CBニュース