2019.02.04
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インフルエンザ患者報告数が定点当たり57、1999年度以降で最多に―2019年第4週

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立感染症研究所では、「インフルエンザウイルス分離・検出状況速報 2018/19シーズン」を随時更新しています。インフルエンザは患者によっては普通の風邪や花粉症と見分けがつきにくいことがあります。症状が軽く、高熱が出にくい症状の患者は「もう大丈夫」と十分に休まずに外出してしまいがちですが、それによってウィルスをまき散らしてしまい、家庭や会社、学校などで感染を拡大してしまう恐れがあります。中にはインフルエンザに感染していることに気づかない人もいます。隠れインフルエンザの撲滅に向けて、予防と対策が広まることを願ってやみません。

 

国立感染症研究所は1日、2019年第4週(1月21日~27日)のインフルエンザ患者報告数(速報値)を公表した。全国約5000の定点医療機関1施設当たりの報告数は前週(53.91)より増加して57.09となり、現在の手法で調査を開始した1999年度以降で最多を記録した。この1週間に定点以外を含む全国の医療機関を受診した患者数は、約222万6000人と推計されている。

都道府県別の定点当たり報告数では、埼玉が84.09で最も多く、次いで新潟(77.70)、千葉(73.00)、宮城(69.81)、神奈川(67.94)などと続く。警報基準値(定点当たり30)を超えている保健所地域は全都道府県510カ所に上っており、全国的に流行が継続している。

直近5週間のウイルス検出状況をみると、A/H1N1pdm09が50%、A/H3亜型が49%でほぼ同じ割合になっている。

 

 出典:Web医事新報

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