2019.01.31
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インフルエンザ大流行、東京で過去最多の患者数
半数近くが10歳未満、小中学校で欠席者急増も

メディカルサポネット 編集部からのコメント

インフルエンザの流行で日本全国に警報が出される中、ついに東京都で過去最多を記録してしまいました。インフルエンザは感染力が強いにもかかわらず「インフルエンザでも出勤する(or出勤しろ)」という人、「やっと取れたチケットだから」と旅行や劇場に足を運ぶ人など、とんでもないケースによる感染もまだまだ多いようです。インフルエンザと診断されて外出し、他の人にうつした場合、傷害罪や過失傷害罪が問われる判例があります。また、従業員を無理やり出勤させる企業には、労働安全衛生法により懲役や罰金が科される可能性があります。診断の結果、自宅療養を拒む患者がいたら、法律の話を出してみるのも一つのアイデアではないでしょうか。インフルエンザを「うつさない」対策が必要です。

 

 東京都のインフルエンザの1週間当たりの患者報告数が、感染症法に基づく調査が始まった1999年以降で過去最多を記録したことが30日、都がまとめた21日から27日までの週の患者報告で分かった。小中学校などで学級閉鎖が相次いでおり、患者が急増している自治体は警戒を強めている。【新井哉】

 

 

 この週の1医療機関(定点医療機関)当たりの患者報告数は、前週比約22%増の64.18人で、3週連続で警報基準値(30.0人)を上回った。年齢別では、10歳未満が全体の半数近くを占めている。

 

 保健所管内別では、八王子市が104.78人で最も多く、以下は多摩小平(92.64人)、町田市(90.31人)、南多摩(84.14人)、江戸川(79.68人)、荒川区(78.14人)、葛飾区(76.92人)、多摩府中(75.91人)、多摩立川(73.9人)、世田谷(65.72人)などの順だった。

 

 警報基準値の3倍超の報告数となった八王子市では、市立小中学校で欠席者が急増。29日現在18校で学級・学年閉鎖となっている。

  

  

 

 出典:医療介護CBニュース

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