2019.01.25
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インフルエンザ集団感染、介護保険施設に指導を
厚生労働省が都道府県などに事務連絡

メディカルサポネット 編集部からのコメント

全国の高齢者施設でインフルエンザの集団感染が相次いでいることから、厚生労働省は都道府県に対して介護保険施設での感染予防、拡大防止のための指導を求めました。高齢者施設は、感染症への抵抗力が弱いお年寄りが集団生活を送っているため感染が広がりやすい環境です。インフルエンザは、感染者のせきやくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む飛沫感染と、ドアや机に付いたウイルスを取り込む接触感染で広がります。

厚生労働省は「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」や「インフルエンザ施設内感染予防の手引き(平成25年11月改訂版)」を作成しており、感染者の個室での医療提供や共同のレクリエーションルームでの活動を控えることなどを勧めています。職員が媒介者とならないよう看護・介護中の衛生管理についても紹介されているので、ご利用ください。

 

厚生労働省は、介護保険施設のインフルエンザ感染防止に関する事務連絡を都道府県などに出した。インフルエンザの流行が本格化する中、高齢者施設で集団感染が相次いでいることを踏まえた措置。予防や感染拡大の防止について指導するよう求めている。【新井哉】

 

事務連絡では、老人保健健康増進等事業の一環で作成した「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」を活用し、感染拡大を防止する必要性を挙げている。

 

マニュアルでは、発熱を伴う上気道炎症状として、インフルエンザなどを挙げ、咳が出ている人にマスクを着用させることを推奨。「38℃を超える発熱患者が発生した場合には、施設内感染対策委員会に報告を求めるなど施設内の発生動向調査体制を決めておくことが重要」としている。

 

また、複数の入所者にインフルエンザの疑いがあり、個室が足りない場合は同じ症状の人を同室とするよう求めている。

 

 出典:医療介護CBニュース

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