2019.01.25
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メタボ該当者の割合、京都が男女とも最低
健保連、健診データを都道府県別に公開

メディカルサポネット 編集部からのコメント

BMIは体格指数の1つで、世界保健機構(WHO)や日本肥満学会が定める肥満の判定基準として採用されています。体重 kg ÷ 身長 m ÷ 身長 mで計算します。BMI25以上が肥満、18.5未満がやせ(低体重)、18.5以上25未満が標準(普通体重)とされ、22が最も病気にかかりにくいとされています。とはいえ、痩せているけれど「かくれ肥満」や太っているけれど「過体重低脂肪」など、見た目だけでは判断できないのが難しいところ。スタイルポジションは外見から体重を評価するBMIと体脂肪率からスタイルが分析されます。運動選手と一般人、男女などによって標準は異なります。体重だけに固執し、拒食症になってしまう人、筋トレにはまりすぎて抵抗力がなくなるまで脂肪を敵視する人などさまざまですが、医療関係者としては一人ひとりの「健康的なスタイル」を提唱したいものですね。

 

  健康保険組合連合会(健保連)は、 40 - 74 歳を対象とする特定健診・特定保健指導の都道府県別データを公開した。メタボリックシンドローム(メタボ)該当者の割合は、北海道・東北・北関東で男女とも全国の平均値を超えていた。一方、京都府では男女ともメタボ該当者の割合が最も低いなど、地域差が見られた。【吉木ちひろ】

 調査は、健保連の加入者のうち、2016年度に特定健診を受診した335万704人を対象に実施した。メタボ該当者の割合は男性全体で18.8%、女性全体で3.8%だった。47都道府県別では、男性が宮城と秋田(いずれも22.2%)、茨城(21.9%)、青森と福島(いずれも21.7%)の順で高く、女性は福島(5.8%)、秋田(5.7%)、茨城(5.6%)の順で高かった。メタボ該当者の割合が低かったのは、男性が京都(14.2%)、佐賀(14.9%)、滋賀(15.2%)の順。女性は京都(2.6%)、岐阜(2.7%)、奈良(3.0%)の順だった。

 健保連では、肥満、血圧、脂質、血糖、肝機能の5項目の検査値で保健指導基準値以上だった「健診検査値リスク保有者」の状況も分析した。具体的には、▽内臓脂肪面積100平方cm以上またはBMI指数25以上▽収縮期の血圧が130mmHg以上、または拡張期85 mmHg以上▽LDLコレステロールが120mg/dL以上、HDLコレステロールが40mg/dL未満、中性脂肪は150 mg/dL以上のいずれか▽空腹時の血糖が100mg/dL以上▽アミノ酸をつくり出す酵素のASTやALTが31U/L以上、タンパク質を分解・合成する酵素のγ-GTが51 U/L以上-の場合を判定。

 メタボ該当者の割合が男女とも最も低かった京都では、5項目の検査値リスク保有者の割合も男女とも全国平均並みかそれより低かった。岐阜では検査値リスク保有者の割合が男性の全ての項目で全国平均並みか全国平均より低く、女性は血糖の検査値でリスク保有者の割合(19.6%)が全国平均(19.5%)よりやや高かったが、そのほかは全国平均より低かった。

 男性のメタボ該当者の割合が最も高かった宮城と秋田では、血糖の検査値リスク保有者の割合が全国平均より高く(宮城49.3%、秋田41.6%、全国37.7%)、肝機能の項目も高かった(宮城47.9%、秋田49.7%、全国43.1%)。女性も同様に、複数の項目で検査値リスク保有者の割合が全国平均より高かった。

 出典:医療介護CBニュース

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