2024.09.30
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医療従事者数の適合率、医師98.3%、看護師等99.4%―21年度病院立入検査結果

 

メディカルサポネット 編集部からのコメント

厚生労働省は9月20日、医療法第25条に基づき病院に対して行った2021年度の立入検査の結果を公表しました。それによると医療従事者の標準数を満たしていた病院の割合(適合率)は医師数が98.3%、看護師・准看護師数が99.4%、薬剤師数が97.9%―となりました。20年度はコロナウイルスの感染拡大の影響で立ち入り検査の実施率は大幅に下がりましたが、21年度は実施率が大幅に改善し、医療従事者の適合率をより詳細に把握することができています。

   

厚生労働省は9月20日、医療法第25条に基づき病院に対して行った2021年度の立入検査の結果を公表した。それによると医療従事者の標準数を満たしていた病院の割合(適合率)は医師数が98.3%、看護師・准看護師数が99.4%、薬剤師数が97.9%―だったことがわかった。前年度と比べると医師、薬剤師の適合率は上昇したが看護師・准看護師は横ばいだった。

 

20年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で立入検査の実施率が32.1%にとどまった。21年度もコロナ禍での立入検査となったが、実施施設は8032病院中5515病院、実施率は68.7%と大きく改善した。

 

医療従事者数の適合状況をみると、医師の適合率は98.3%となり、前年度から0.8ポイント上昇した。病院種類別の適合率は一般病院98.4%、精神科病院98.3%、その他病院(主に結核病床を有する病院)100%。病床規模別の内訳をみると、一般病院は20~49床(96.4%)、精神科病院は50~99床(93.8%)の適合率が最も低い。充足率でみると、充足率100%未満は5515病院中91病院(一般病院76、精神科病院15)にとどまり、ほとんどの病院で標準数以上の手厚い配置が行われていた。

 

看護師・准看護師数の適合率は前年度と同水準の99.4%だった。病院種類別の適合率は一般病院99.4%、精神科病院99.8%、その他病院100%。充足率をみると、5515病院中5462病院は100%以上だったが、一般病院では100%未満が31病院あり、2病院は50%未満だった。

 

薬剤師数の適合率は前年度比0.3ポイント増の97.9%だった。病院種類別の適合率は一般病院98.2%、精神科病院96.5%、その他病院100%。病床規模別でみた適合率が最も低かったのは、一般病院が20~49床(95.7%)、精神科病院は150~199床(94.8%)だった。

     
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出典:Web医事新報

  

  

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