2018.10.31
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妊婦が風疹に巻き込まれないよう指導を
日本産婦人科医会が「緊急報」

メディカルサポネット 編集部からのコメント

風疹の流行が拡大中です。国立感染症研究所は「緊急情報」で43都道府県で患者が報告されていることを発表しました。医療関係者が風疹に罹患するケースも報告されています。さらに、流行に伴うワクチン不足で、予約の受け付けを休止したり、成人への接種を中止したりする医療機関も相次いでいます。妊婦が感染すると先天性風疹症候群になる可能性があるため、東京都は、妊娠を予定・希望する予防接種歴が確認できない女性が対象となっている抗体検査とワクチン接種の支援事業について、妊婦の同居者らを対象に追加しています。

 

 日本産婦人科医会は31日、風疹に関する「緊急報」をホームページに掲載した。産科医に対し、妊婦(20週未満)が風疹に巻き込まれないよう指導することなどを求めている。【新井哉】 

 

日本産婦人科医会がホームページに掲載した風疹に関する「緊急報」

 

 妊娠早期の女性が風疹にかかると、胎児に難聴や白内障、心臓構造異常などが起こりやすく、これらの障害が発生した場合、先天性風疹症候群(CRS)と診断される。

 

 こうした状況を踏まえ、同医会の「緊急報」では、ワクチン接種の既往が明確でない20代以降の女性にも発症例が見られることに触れ、妊婦が「風疹抗体価がHI16倍以下」の場合は十分に警戒する必要があるとしている。

 

 また、軽微な症状の患者が受診などをせずに感染力を持ったまま社会で行動している場合があると指摘。特に流行が懸念される地域では、注意するよう呼び掛けている。

 

 

 出典:医療介護CBニュース

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