2024.02.19
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精神科病院での虐待通報窓口、来月4日開設
防止や早期発見へ 東京都

メディカルサポネット 編集部からのコメント

滝山病院事件で看護師らによる患者への虐待が話題になりましたが、この4月1日から、その様な事態を防止するべく、改正精神保健福祉法が施行されます。

精神科の病院で、暴行やわいせつ行為などの虐待を発見した人の都道府県への通報が義務化され、通報を受けた場合、都道府県知事は立入検査や必要な措置を命じることもできます。通報先電話番号などは、記事本文中に掲載しています。

   

精神保健福祉法が4月に改正されるのに先立ち、東京都は3月4日、精神科病院での虐待に関する通報窓口を開設する。精神科病院の業務従事者による虐待を受けたと思われる精神障害者を発見した場合や、従事者から虐待を受けた本人やその家族は速やかに通報するよう呼び掛けている。【松村秀士】

 

 通報窓口の開設は、精神科病院での虐待の未然防止や早期発見の取り組みを進めるのが目的。精神障害に関する専門的な知識や経験を有する都の職員が、通報や相談を受け付ける。

 

 連絡先は03-5320-4463で、受け付け時間は平日の午前9時から午後5時まで(土日・祝日、年末年始を除く)。

 

 都では、虐待の具体例として、▽障害者の身体に外傷が生じる、または生じる恐れのある暴行を加える▽障害者にわいせつな行為をしたり、わいせつな行為をさせたりする▽障害者への著しい暴言や不当な差別的な言動を行う▽障害者を衰弱させるような著しい減食や長時間の放置など、職務上の義務を著しく怠る▽障害者の財産を不当に処分したり、障害者から不当に財産上の利益を得たりする-ことなどを挙げている。

 

 4月1日に改正精神保健福祉法が施行され、精神科病院での虐待を発見した人による都道府県への通報が義務化される。通報を受けた都道府県知事は必要があると認める場合、報告や診療録などの提出を病院の管理者に命じ、立入検査を行える。また、改善計画や必要な措置を命じることもできる。

 

 虐待を巡っては、八王子市にある精神科病院「滝山病院」で看護師や准看護師5人が入院患者に暴行していたことが判明。同病院は、都から医療法に基づき昨年4月に「措置命令書」、精神保健福祉法に基づき「改善命令書」を受けた。

 

  

  出典医療介護CBニュース

 

   


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