メディカルサポネット 編集部からのコメントギャラリーやコンサートホールを併設する病院がいくつかあります。2018年10月17日、広島大学霞キャンパス内にYHRPミュージアムが開館しました。ニューヨークの名所、グッゲンハイム美術館(旧帝国ホテルの設計等で有名なフランク・ロイド・ライト設計)を彷彿とさせる、螺旋状の通路の壁面に掛けられた作品を見ながら順路を進むスタイルを採用。床が傾斜しているため、美術鑑賞と同時に患者のリハビリができると期待されています。数十点を展示というコンパクトな美術館ですが、日本ではあまり見る機会がない、ポーランドのアーティスト、レシェック・ノヴォシェルスキの作品を中心に入館無料で一般公開されています。美術ファンも必見です。 |
広島大病院(広島市南区)に美術館がオープンした。原田康夫・同大元学長が私財を投じて建設し、収集家から譲り受けたポーランドの絵画など約1300点と共に同病院に寄贈したもので、患者のリハビリにも活用できる構造となっている。同病院はホームページで「全国でも珍しい大学病院内の美術館」などとPRしている。【新井哉】
オープンした美術館の収蔵作品などを紹介する広島大病院のホームページ
美術館は、鉄骨2階建ての直径13メートルの白い円形の建物で、らせん回廊を歩きながら作品を鑑賞できる。2階の回廊には患者のリハビリになるように緩い傾斜を付けている。
同病院によると、ポーランドの芸術家のレシェック・ノヴォシェルスキの陶板画「ノーモアヒロシマ」などを展示し、定期的に作品を替える。開館時間は午前9時から午後4時まで(土日祝日、12月29日―1月3日は休館)。入館は無料。
原田元学長は1931年広島県生まれ。同大大学院医学研究科を修了。同大医学部附属病院長、同大医学部長などを歴任。専門は耳鼻咽喉科学。
出典:医療介護CBニュース