2018.10.18
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医師臨床研修、地方の内定者数が過去最多に
厚労省がマッチング結果公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

医師臨床研修マッチングは平成16年度に医師の臨床研修が義務化されたことに合わせ導入されました。9日21日に中間発表があり、10月4日の希望順位登録最終締め切りまで希望順位の変更を受付、10月18日にマッチ結果が発表となりました医師臨床研修先は、医師臨床研修マッチング協議会にて、「病院側の希望順位表」と「研修希望者の希望順位表」をベースにコンピュータにより組み合わせが決定します。公募で研修医採用を行った場合に比べ、効率的に希望度の高いマッチングが可能です。組み合わせ決定のアルゴリズムについては、医師臨床マッチング協議会のウェブサイトで確認できます。

 

 厚生労働省は18日、2018年度の「医師臨床研修マッチング」の結果を公表した。医学生らの19年度の臨床研修先を決めるもので、研修先が内定した人数は、17年度比179人増の9202人で、6年連続で増加した。内定者数に占める地方(大都市部のある東京都と神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県以外の道県)の内定者数は同70人増の5381人で、04年度の新医師臨床研修制度の導入以降で最多だった。【新井哉】

 

厚生労働省が公表した医師臨床研修マッチング結果

 

 18年度のマッチングには17年度よりも3病院多い1025病院が参加。17年度よりも239人多い1万1253人の研修医を募集し、1万63人が参加した。希望順位登録者数は9816人で、臨床研修を受けようとする医学生らと臨床研修を行う病院の研修プログラムをマッチングしたところ、臨床研修病院に5461人、大学病院に3741人が内定した。

 

 病院の所在地別の内定者数を見ると、前年度比で最も増加率が高かった都道府県は佐賀(48.9%増)。以下は、山梨(32.0%増)、高知(24.0%増)、徳島(19.6%増)、山形(11.7%増)などの順だった。

 

 研修医のマッチングでは、主に医学生(6年生)と研修病院が、希望する研修先と学生を順位付けしてそれぞれ登録。その後、コンピューターで、一定の規則に従って組み合わせを決める。厚労省は、研修医が都市部に集中しやすいなどの問題が指摘されたことを受け、都道府県別の募集定員の上限を設定するなどして「地域的な適正配置を誘導する」としている。

 

 出典:医療介護CBニュース

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