2018.10.02
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風疹患者報告数、3週間ぶりに減少
国立感染症研究所まとめ

メディカルサポネット 編集部からのコメント

首都圏を中心に急増している風疹。患者報告数は3週連続で100人を超えています。風疹はワクチンによって予防可能ですが、ワクチンを受けていない人が大半です。妊婦が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。ワクチンを受けておくことは、妊娠時の風疹予防だけでなく、妊婦に風疹をうつすことの予防にもなります。(なお妊娠中は風疹の予防接種をうけられません)

 

 風疹の患者報告数が3週間ぶりに減少したことが国立感染症研究所のまとめで分かった。9月17日から23日までの週の患者報告数は、前週比47人減の104人となった。【新井哉】

 

 都道府県別では、東京が26人で最も多く、以下は、千葉(19人)、神奈川(15人)、埼玉(12人)、茨城と愛知(共に6人)、静岡(4人)、大阪と兵庫(共に3人)などの順だった。

 

 2018年の風疹の患者報告数については、7月22日までは1週間当たり0-11人の範囲で報告されていた。しかし、7月23日以降は報告数が増加傾向となっており、特に東京など首都圏からの報告が目立っていた。

 

 患者報告数は減少したが、3週連続で100人を超えている。同研究所は妊娠中の女性が風疹に罹患した場合、先天性風疹症候群の児が生まれる可能性に触れ、「女性は妊娠前に2回の風疹含有ワクチンを受けておくこと、妊婦の周囲の者に対するワクチン接種を行うことが重要」としている。

 

 

 出典:医療介護CBニュース

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