2018.09.28
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高齢者の医薬品適正使用指針、「追補」名称変更へ
厚労省案に委員が異論

メディカルサポネット 編集部からのコメント

「薬をたくさん出してくれるのが良い病院」という認識を持つ高齢者が今なお多数いるそうです。診察のたびに違う症状を訴えた結果、種類が増えた患者もいます。一方、薬を嫌がり処方された薬をため込む患者もいます。医薬品適正使用について、処方見直しのタイミングや情報の引き継ぎ・連携について注意が必要です。

 

 厚生労働省の「高齢者医薬品適正使用検討会」は26日の会合で、「高齢者の医薬品適正使用の指針(追補)」の骨子案について議論した。同指針の「総論編」の続編となるもので、厚労省は名称を「追補」としたが、委員から「各論編」などに変更を求める意見が相次いだ。今後、名称を変更した上で指針を取りまとめる見通しだ。【新井哉】

 

高齢者の医薬品適正使用に関する指針の骨子案を議論した検討会(26日、東京都内)

 

 市はこれまでに5施設を同センターとして指定済み。3月31日には「認知症の人にやさしいまちづくり条例」を公布し、認知症を「重要保健課題」と位置付け、診断や治療などの支援を充実させる方向性を示していた。

 

 今回指定するのは、宮地病院(東灘区、88床)と市立医療センター西市民病院(長田区、358床)。地域の認知症医療提供の拠点として、▽鑑別診断とそれに基づく初期対応▽行動・心理症状と身体合併症への急性期対応▽専門医療相談▽認知症疾患医療連携協議会の設置・運営―などを行う。

 

 市は今後も認知症対策を強化したい考えで、認知機能の検診と精密検査に関する助成制度を2019年1月に始める予定。認知症の疑いがある人は、専門医療機関で精密検査を受け、認知症と診断された場合は市が賠償責任保険に加入し、保険料を負担する。認知症疾患医療センターは精密検査などを担う見通し。

 

 

 出典:医療介護CBニュース

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