2018.09.28
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認知症疾患医療センター、「地域型」を追加指定
神戸市、10月1日付で2施設

メディカルサポネット 編集部からのコメント

認知症患者には適切な医療・介護・生活支援等の支援が不可欠です。認知症対策に力をいれている神戸市は、地域での認知症医療提供の拠点として、認知症の鑑別診断や専門医療相談等を行う「認知症疾患医療センター」を現在5ヵ所の病院に指定していますが、さらに2ヵ所指定することととし、7月3日~23日にかけて募集していました。指定予定期間は平成30年10月1日~平成33年3月31日です。認知症の進行予防から地域生活の維持まで必要となる医療を提供できる機能体制の構築を目指します。

 

 神戸市は27日までに、認知症疾患医療センターとして新たに2施設を指定すると発表した。指定は10月1日付。単科の精神科病院などが対象となる「地域型」として、認知症の鑑別診断や身体合併症への急性期対応などを担う。【新井哉】

 

認知症疾患医療センターの追加指定に関する神戸市の資料

 

 市はこれまでに5施設を同センターとして指定済み。3月31日には「認知症の人にやさしいまちづくり条例」を公布し、認知症を「重要保健課題」と位置付け、診断や治療などの支援を充実させる方向性を示していた。

 

 今回指定するのは、宮地病院(東灘区、88床)と市立医療センター西市民病院(長田区、358床)。地域の認知症医療提供の拠点として、▽鑑別診断とそれに基づく初期対応▽行動・心理症状と身体合併症への急性期対応▽専門医療相談▽認知症疾患医療連携協議会の設置・運営―などを行う。

 

 市は今後も認知症対策を強化したい考えで、認知機能の検診と精密検査に関する助成制度を2019年1月に始める予定。認知症の疑いがある人は、専門医療機関で精密検査を受け、認知症と診断された場合は市が賠償責任保険に加入し、保険料を負担する。認知症疾患医療センターは精密検査などを担う見通し。

 

 

 出典:医療介護CBニュース

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