メディカルサポネット 編集部からのコメント依存症は自己コントロールができないため、本人や家族が孤軍奮闘して治せる病気ではありません。また、「自己責任」、「意志が弱い」と追い詰めるのは、依存症を悪化させる原因になります。まずは専門家の治療を受けることが大切です。神奈川県は、二次医療圏内などで依存症の治療を提供する専門医療機関の整備を進めています。症状が悪化する前に適切な治療を受けられるよう、周囲からも働きかけてください。 |
神奈川県の黒岩祐治知事は、依存症治療の専門医療機関を10月をめどに複数選定することを明らかにした。県内では、国立病院機構久里浜医療センター(横須賀市、291床)が「全国拠点」として依存症の治療・回復プログラムや支援ガイドラインの開発などを担っているが、二次医療圏内などで依存症の治療を提供する専門医療機関の整備が進んでいなかった。【新井哉】
2016年5月に閣議決定された「アルコール健康障害対策推進基本計画」では、アルコールの健康障害に関する予防から治療・相談まで「切れ目のない支援体制」の整備の必要性を挙げ、アルコール依存症の治療拠点となる医療機関の整備を求めていた。
黒岩知事は13日に開かれた県議会本会議で、専門医療機関の選定に加え、依存症の情報発信や医療従事者の研修などを担う拠点機関を18年度中に選定するといった考えを示した。
また、県立精神医療センター(横浜市南区、323床)と協力して医療機関の情報や支援団体の活動内容を紹介するポータルサイトを開設し、患者や家族が適切な相談支援を受けられるようにするとした。
出典:医療介護CBニュース