2023.01.17
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デング熱輸入例、2022年は前年の12.4倍
感染研が情報更新、推定感染地はベトナムが最多

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立感染症研究所によると、デング熱に海外で感染して日本で発症した「輸入例」の2022年の報告数は99例でした。新型コロナウイルス感染症流行前の17-19年の各年の報告数よりも少ないものの、20年の2倍、21年(8例)の約12倍になっています。

 

     

 国立感染症研究所は16日、デング熱に海外で感染して日本で発症した「輸入例」の報告数などの情報を更新した。2022年の1 年間の報告数(4日時点)は99例で、前年(8例)の約12.4倍の規模となっている。【新井哉】

 

 感染症発生動向調査で収集しているデング熱の「輸入例」のデータをまとめたもので、22年の報告数は、新型コロナウイルス感染症流行前の17-19年の各年の報告数よりも少ないが20年の2倍以上あった。

 

 22年の報告数を推定感染地別(2カ国以上訪問を除く)で見ると、ベトナムが30例で最も多かった。以下は、ネパール(20例)、フィリピン(17例)、インドネシア、インド(共に7例)などの順だった。

 

 デング熱はヒトスジシマカなどの蚊がウイルスを媒介する感染症。感染後は、2-14日の潜伏期間を経て、38度を超える高熱や頭痛などを発症するほか、体幹部に発疹が現れることも多い。解熱剤を服用して静養すれば1週間程度で回復するが、皮下出血などを伴う重症型へ移行する場合もある。

   

  

 出典: 医療介護CBニュース

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