メディカルサポネット 編集部からのコメントアレルギー疾患は、国民の約半数が罹患していると言われます。居住する地域に関わらず、適切なアレルギー疾患医療を受けることができることを目指し、拠点病院を指定する動きが全国で広がりつつあります。厚生労働省は全国の都道府県でのアレルギー疾患の医療拠点病院、小児がんの拠点病院、がんゲノム医療中核拠点病院等の追加を提起中です。 |
厚生労働省は12日、「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」に対し、医療機能情報提供制度について、新たに追加・修正などを検討する項目の案を示した。「病院の機能分類」については、各地で整備が始まった「都道府県アレルギー疾患医療拠点病院」が追加される見通しだ。【新井哉】
厚生労働省が示した医療機能情報提供制度に関する案
アレルギー疾患を巡って、拠点病院を指定する動きが全国で広がりつつある。専門的な知識・技能を持つ医師が偏在している地域があるため、拠点病院で重症・難治性アレルギー疾患の診断・治療を行うことに加え、人材育成や一般病院・診療所との連携体制を構築する狙いがある。
厚労省は、検討会の会合で、医療機能情報提供制度の開始から10年以上が経過し、当時とは医療を取り巻く環境が大きく変化していることを指摘。見直す際は、利用する患者の利便性や自治体・医療機関の負担にも考慮した対応が必要との見解を示した。
「病院の機能分類」に関しては、▽都道府県アレルギー疾患医療拠点病院▽小児がん拠点病院▽がんゲノム医療中核拠点病院等―を追加する必要性を示した。追加事項については、明確に反対する委員はいなかった。
出典:医療介護CBニュース