2022.09.29
3

新型コロナとインフル同時拡大に懸念、日医釜萢氏
インフル事前検査には慎重姿勢示す

メディカルサポネット 編集部からのコメント

季節性インフルエンザが流行する季節が近づいてきました。日本医師会の釜萢敏常任理事は28日の定例記者会見で、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの感染が同時に拡大することを懸念し、まだ政府内で本格的な検討が始まっていない対応策を議論しておく必要があるとの認識を示しました。
政府の規制改革推進会議には、患者が自分で検査できるように季節性インフルの検査キットのOTC化(市販化)を検討すべきだという意見がある一方、釜萢理事は、検査結果の見極めは新型コロナの抗原検査に比べて難しいとして、発熱患者が医療機関を受診する前に季節性インフルの検査をあらかじめ受けておくような対応には慎重な姿勢を示しました。

 

 日本医師会の釜萢敏常任理事は28日の定例記者会見で、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの感染が同時に拡大することへの懸念を示し、政府内で対応策を議論しておく必要があるとの認識を示した。発熱の患者が急増し、医療機関が逼迫する可能性があるため。【兼松昭夫】

 
記者会見に臨む釜萢氏
記者会見に臨む日医の釜萢氏(28日、日医会館)

 

 
 釜萢氏は会見で、「インフルエンザが流行し、コロナ(の新規感染者)が年明けなどに非常に増え、同時に感染拡大が起きる事態を想定しておかなければならない」などと述べた。発熱患者が急増した場合の対応を巡る政府内での本格的な検討はまだ始まっていないという。

 

 一方、発熱患者が医療機関を受診する前に季節性インフルの検査をあらかじめ受けておくような対応には慎重な姿勢を示した。患者が自分で検査できるように季節性インフルの検査キットをOTC化しても、検査結果の見極めは新型コロナの抗原検査に比べて難しいという。

 

 政府の規制改革推進会議には、新型コロナとの同時拡大が起きる前に季節性インフルの検査キットもOTC化を検討すべきだという意見がある。

 

 

 

 

出典: 医療介護CBニュース

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP