メディカルサポネット 編集部からのコメント介護保険制度の持続可能性を確保するために、財務省は介護サービスの利用者負担を原則2割とすることを重ねて提案していますが、それを受けて日本デイサービス協会が利用者の意向を調査した結果を掲載しました。「仮に原則2割負担となったらデイサービスの利用をどうするか」との質問に対し、46.6%が「今と変わりなく利用する」と答えていた一方、「利用回数を減らす・やめる」等との回答が37.4%あったことが明らかになりました。同協会は結果を踏まえ、サービスの利用控えや自立支援の取り組みへの影響が出る可能性について問題提起しています。 |
《 通所介護の様子 》
介護保険サービスの利用者負担を原則2割に引き上げるべき − 。こうした財務省の提案について、日本デイサービス協会が利用者の意向を調査した結果を公式サイトに掲載した。【Joint編集部】
「仮に原則2割負担となったらデイサービスの利用をどうするか」との質問に対し、46.6%が「今と変わりなく利用する」と答えていた。
一方、「利用回数を減らす」が17.8%、「利用時間を短くする」が5.6%、「利用を中止する」が3.9%、「加算サービスを中止する・減らす」が3.1%。「デイサービス以外のサービスを減らす」も7.0%おり、これらをあわせると37.4%となっていた。
日本デイサービス協会はこうした結果を踏まえ、「自己負担額が倍になることでサービスの"利用控え"が発生し、本来の自立支援に向けた取り組みに大きな影響が出ることが懸念される」と問題を提起した。
この調査は今年5月から6月にかけて行われたもの。日本デイサービス協会に加盟する255事業所の利用者とその家族、計3020人から回答を得たという。
出典: JOINT