メディカルサポネット 編集部からのコメント厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(平成28年)によると、日本の糖尿病人口は年々増え続けており、現在、1,000万人を超えています。また、「糖尿病が強く疑われる者」は約1,000 万人と推計され、そのうち76.6%が治療を受けています。このたび、糖尿病標準診療マニュアルが2年ぶりに改訂されました。糖尿病治療薬の使用順位が変更されていますので、最新情報の確認をお願いします。第14版の使用は2019年3月31日までです。 |
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会は、「糖尿病標準診療マニュアル」の改訂版(第14版)を公表した。一般診療所での活用を想定したもので、使用する糖尿病治療薬の優先順位を変更している。【松村秀士】
第14版は、同学会糖尿病標準診療マニュアル作成委員会によって2年ぶりに改訂された。
第13版までは、糖尿病治療に使用する薬剤として、ステップ1がメトホルミンで、ステップ2はDPP-4阻害薬、スルホニル尿素(SU)薬、α-グルコシダーゼ阻害薬としていた。
しかし、第14版では、糖尿病治療薬の使用順位を3つに分けた。ステップ1はメトホルミンのままだが、ステップ2はDPP-4阻害薬のみとした。また、ステップ3としてSU薬、SGLT2阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬を挙げている。
同学会では、この診療マニュアルについて、日本糖尿病学会の「糖尿病治療ガイド」や日本糖尿病対策推進会議の「糖尿病治療のエッセンス」と併用するよう促している。
出典:医療介護CBニュース