メディカルサポネット 編集部からのコメント全国の高齢者施設で発生した1週間当たりの新型コロナウイルスのクラスター件数は3月初週の509件をピークに下がり続け、28日までの直近の1週間で84件とおよそ6分の1に減少しました。その背景には、各現場での感染対策や3回目のワクチン接種があるとみられます。しかしながら、全国の新規感染者数に目を移すと下げ止まりの傾向が表れていることから、後藤茂之厚労相は改めて感染対策の徹底を呼びかけています。 |
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厚生労働省は30日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターが5193件にのぼったと発表した。【Joint編集部】
28日0時までの直近1週間では84件。前週よりも61件少なく、1月半ば以来10週ぶりに2桁となった。第6波のピークだった3月初めのおよそ6分の1に減少。介護現場の感染対策の徹底に加えて、3回目のワクチン接種の広がりが影響を与えているとみられる。
一方、全国の新規感染者数には下げ止まりの傾向が表れ始めている。後藤茂之厚労相は30日の専門家組織の会合で、「新年度は大人数が集まる行事があり、就職や進学などで人の移動も多くなる。対策の徹底が必要。国民の皆様には感染リスクの高い行動を控えつつ、マスクの着用や3密の回避、換気など基本的な対策を心がけて欲しい」と呼びかけた。
出典:JOINT