メディカルサポネット 編集部からのコメント四病院団体協議会の「専門医制度のあり方検討委員会」が「専門医スペシャリスト」養成に向けた提言書をまとめました。専門医研修を修了した医師向けの新たな研修精度です。今後、厚生労働省などに提言していきます。 |
四病院団体協議会(四病協)は、専門医制度への提言書をまとめた。幅広い能力を兼ね備える「専門医specialist」(スペシャリスト)を養成するため、現在の専門医研修を修了した医師向けに新たな研修をつくるなどの内容。今後、厚生労働省などに提言する。【齋藤栄子】
22日の四病協定例記者会見で専門医制度について説明する神野正博氏(全日本病院協会副会長)
提言は、四病協の「専門医制度のあり方検討委員会」で4月から検討していたもので、22日の総合部会で承認された。具体的には、▽初期臨床研修後3年程度の研修を「専門研修制度」とし、専門研修を修了した医師を「(認定)専門研修修了医師」(certified doctor)とする▽学問・技術・コーディネート(science,art,coordinate)の能力を兼ね備える各分野のスペシャリストを育成するための研修をつくる▽専門研修の提供と認証者は限られた機関である必要がなく、四病協としての認証もあり得る▽専門研修を受けない医師に所属先の医療機関や病院団体、医師会は質の担保のための研修を提供する―の4項目。
スペシャリストは、十分な臨床経験の後に取得すべきもので、いつからでも、どこでも、適切な指導者がいる機関でカリキュラムに基づいて学習し、厳格な資格審査で認証することも提案する。
出典:医療介護CBニュース