2021.11.09
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介護保険料の滞納で資産差し押さえ、初の2万人超に 厚労省

メディカルサポネット 編集部からのコメント

11月4日公開された介護保険事務調査の結果、2019年度中に介護保険料の滞納により資産を差し押さえられた人が、初めて2万人を突破し、過去最高になったことが分かりました。介護保険料が高くなったこと・経済的困窮者が増加したことが影響したとみられています。全保険者のうち42.1%の661保険者が差し押さえに踏み切り、「滞納事例への取り組み体制が整ってきた」との回答も多くみられました。

   

《 介護保険最新情報Vol.1017 》

 

昨年度の介護保険事務調査の集計結果が4日に公表された。厚生労働省は介護保険最新情報のVol.1017で広く周知している。【北村俊輔】

 

それによると、2019年度中に介護保険料を滞納したことで保険者に資産を差し押さえられた人は、過去最多の2万1578人。前年度の1万8969人から2609人増え、初めて2万人を突破した。

 

介護保険最新情報Vol.1017

 

介護保険料が以前より高くなったこと、経済的に苦しい人が増えたことなどが影響している可能性がある。厚労省が差し押さえ人数の多い自治体に要因を尋ねたところ、「滞納事例への取り組み体制が整ってきた」という答えも多かったという。

 

この調査は全国に1571ある介護保険の保険者すべてが対象。回答率は100%。

 

資産の差し押さえは、長期間にわたって介護保険料を支払っていない人などに行われる。2019年度に実施に踏み切ったのは661保険者(全保険者の42.1%)だった。調査結果ではこのほか、長期滞納によって自己負担割合の引き上げなど一定の給付制限を受けるに至った人が、2019年度に1万3883人いたことも明らかにされている。

 

 

 

出典:JOINT

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