メディカルサポネット 編集部からのコメント65歳未満の若年性認知症についての調査結果を東京中野区が公表しました。50~54歳の出現率が上昇しています。病気のために仕事に支障がでたり、仕事をやめることになって経済的に困難な状況に陥ったり、さらには親世代の介護が重なる年代ということもあり、本人だけでなく家族への影響も懸念されます。 |
東京都中野区は、若年性認知症に関する調査結果を公表した。若年性認知症は36人で同区の18歳以上65歳未満の22万6583人(2017年10月1日現在)に占める割合(有病率)は0.016%。年齢階級別に見ると「50-54歳」から出現率が上昇していた。【新井哉】
中野区が公表した若年性認知症に関する調査結果
17年9月から18年4月にかけて、若年性認知症の人が利用していると想定される区内の医療機関や介護サービス事業所を対象とした調査を実施した。
一次調査で若年性認知症に該当する人がいるかどうか確認。二次調査で、▽診断名▽自立度▽ADL(日常生活動作)▽BPSD(認知症の周辺症状)-などを尋ねた。
調査結果によると、若年性認知症は36人、このほか、調査時点で65歳以上であったが65歳未満で発症した「若年発症の認知症」は32人だった。診断に関しては、いずれもアルツハイマー型認知症が最も多かった。
出典:医療介護CBニュース