メディカルサポネット 編集部からのコメント児童虐待の相談件数が増えています。今後、児童相談所の児童心理司の任用資格に公認心理師が追加されました。第1回の試験が9月9日に実施されます。資格の詳細は厚労省のウェブサイトでご確認ください。 |
厚生労働省は、児童相談所運営指針を改正した。「児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議」が取りまとめた対策を踏まえた措置で、児童相談所の児童心理司の任用資格に公認心理師を追加した。【新井哉】
厚生労働省が改正した児童相談所運営指針
児童心理司は、児童福祉法に基づき児童相談所に配置されている専門職員で、児童の心理判定や心理療法などを行う。
関係閣僚会議が20日に取りまとめた「児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策」では、児童相談所の体制などを強化する方向性を明記。児童相談所の専門性を高めるため、「児童心理司の任用資格に公認心理師が該当することを明確化する」とした。これを踏まえ、厚労省は指針の「職員の資格」の項目に「公認心理師法に規定する公認心理師となる資格を有する者」などと追記した。
厚労省によると、2016 年度に児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は前年度比1万9289件増の12万2575件。相談の種別では「心理的虐待」が6万3186件で最も多かった。
出典:医療介護CBニュース