2018.07.23
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認知症介護に関わった中高年に意識変化も
日医総研が調査結果公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日医総研が、認知症などに関する調査結果を発表しました。40―70歳代の約半数が認知症患者と接した経験があることが分かりました。認知症については、早期発見や治療の効果への期待が高い一方、かかりつけ医については、約3割が「いない」と回答しています。

 

日本医師会総合政策研究機構(日医総研)は、認知症などに関する調査結果を公表した。「認知症介護経験」と「かかりつけ医の存在」に焦点を当てたもので、「認知症介護経験によって、認知症をはじめとする高齢者の健康に関わる中高年層の意識や行動に変化が生じることが示唆された」としている。【新井哉】

  

日本医師会総合政策研究機構が公表した調査結果

  

生命保険会社が実施した医療・介護などに関するアンケートのデータを分析した。調査は40―70歳代を対象に、2017年3月から4月にかけて行われたもので、1557人から有効回答を得た。回答者の平均年齢は61.6歳。

認知症患者の介護経験については、「介護経験はないが、過去に身近に接したことがある」が19.1%、「過去に介護したことがある」が13.4%、「介護経験はないが、身近に接している」が10.9%、「現在介護中」が6.5%と、約半数が認知症患者と接した経験があった。

  

「認知症についての考え」(複数回答)に関しては、「早期に発見することが大切だ」(66.2%)との回答が最も多く、以下は「認知症は治療によって症状の進行を抑えたり、改善することができる」(59.3%)、「認知症になっても、家族や周囲の人の理解や支えがあれば、これまで暮らしてきた地域で暮らすことができる」(47.0%)などの順だった。

  

かかりつけ医の有無については、約3割が「いない」と答えた。「いない」と回答した人に対し、かかりつけ医を持つ必要性を尋ねたところ、「必要性を感じる」(15.1%)と「まあ必要性を感じる」(46.2%)を合わせた6割超が、かかりつけ医を持つ必要性を感じていた。

    

 出典:医療介護CBニュース

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