2021.05.06
5

日医・中川会長「個別接種が強力な武器に」
武田総務相、接種体制確保へ協力呼び掛け

メディカルサポネット 編集部からのコメント

新型コロナウイルスワクチンの接種体制の確保について日本医師会の中川俊男会長は、集団接種よりも個別接種の方が強力な武器になると確信しているとし、地域のかかりつけ医らの協力が特に重要になるとの考えを示しました。

 

会談の様子(30日、日医会館)

 

 武田良太総務相は30日、日本医師会の中川俊男会長と会談し、新型コロナウイルスワクチンの接種体制の確保に協力するよう求めた。武田氏は、「地域の医療機関の方々の協力が不可欠」だと指摘。中川氏は、「接種を推進し、一気に収束までもっていきたい」と応じるとともに、「(集団接種よりも)個別接種の方が強力な武器になると確信している」とし、地域のかかりつけ医らの協力が特に重要になるとの考えを示した。【松村秀士】

 

 中川氏は会談後、個別接種を希望する相談が、1つの診療所に毎日何十件も来ている状況だと説明した。その上で、これまで集団接種と個別接種を適切に組み合わせて取り組んでいるが、特に個別接種が有効な手段だと強調。その場合にキーポイントとなるのが、「ワクチンの小分け配送の円滑化」だとも述べた。

 

 新型コロナのワクチン接種は、4月から高齢者を対象に始まり、5月以降に本格化する。政府は、希望する高齢者への接種を、7月を念頭に終える方針で、地域の医師会などの協力も得ながら、接種できる体制を確保したい考えだ。

 

■モデルナ製「近く審査結果」-田村厚労相

 

 新型コロナワクチンについては、米バイオ製薬企業「モデルナ」製の第一便が30日午前、日本国内に到着した。

 

 同日の閣議後会見で、田村憲久厚生労働相は、「近いうちにモデルナワクチンの(審査の)結果が出てくる」とし、手続きなどが順調に進めば、これまで予定していた5月中の承認が可能になるとの見解を示した。

 

  

出典:医療介護CBニュース

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP