2021.04.14
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看護協会、夜勤の指針策定を国に要請 負担減へ回数・時間制限など求める

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本看護協会は病院や介護施設などの夜勤の働き方について、指針を策定するよう促す要望書を厚生労働省へ提出したと発表しました。新たに策定する指針には、3交代勤務での夜勤回数や、1回の夜勤の長さなど、夜勤の回数・時間を制限することや、勤務後の十分な休息を確保することなどを盛り込むよう求めています。

 

《 日本看護協会 》

 

日本看護協会は9日、病院や介護施設などの夜勤の働き方について指針を策定するよう促す要望書を、厚生労働省へ提出したと発表した。看護職に限らず、夜勤を担う人の健康を守る対策の強化を呼びかけている。【北村俊輔】

 

夜勤の回数・時間を制限すること、勤務後の十分な休息を確保することなどを要請。新たに策定する指針には、

 

○ 3交代勤務での夜勤を月8回以内にすること

 

○ 1回の夜勤の長さを13時間以内にすること

 

○ 1回の夜勤後は概ね24時間以上、2回連続の夜勤後は概ね48時間以上の休息を確保すること

 

○ 仮眠室の確保など仮眠できる環境を整備すること

 

などを盛り込むよう求めた。

 

厚労省労働基準局へ要望書提出

 

看護協会は、夜勤の重い負担が看護職の就業継続を阻む壁になっていると主張。年齢を重ねた人や介護・子育てとの両立を目指す人なども、健康を損なわず無理なく働き続けられるシステムへ転換する必要があると訴えた。

 

看護協会によると、要望書を受けた厚労省の吉永和生労働基準局長は、「夜勤の問題点をきちんと整理していきたい」「意欲を持って入職してくる看護職が、辞めずに継続して就業できるよう検討していきたい」などと応じたという。

 

 

出典:JOINT

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