関連記事一覧
メディカルサポネット 編集部からのコメントファイザーは国内で使用されている新型コロナウイルス感染症ワクチン「コミナティ筋注」(一般名:コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2))について、日本における添付文書を改訂し、「マイナス25℃~マイナス15℃」で最長14日間の保存が可能である旨を追記したと発表しました。「コミナティ筋注」は「マイナス90℃~マイナス60℃」での輸送・保管が必要とされていましたが、マイナス25℃~マイナス15℃における安定性試験成績を医薬品医療機器総合機構(PMDA)が評価し改訂が行われました。ファイザーは「本剤を輸送・保管する際の柔軟性が増すことが期待される」としています。 |
ファイザーは3月1日、国内での予防接種に使用されている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン「コミナティ筋注」(一般名:コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2))について、日本における添付文書を改訂し、「マイナス25℃~マイナス15℃」で最長14日間保存可能である旨を追記したと発表した。
医療従事者への先行接種に使用される「コミナティ筋注」(2月17日/国立病院機構東京医療センター=代表撮影)
「コミナティ筋注」は「マイナス90℃~マイナス60℃」(マイナス75℃±15℃)での輸送・保管が必要とされ、5日間に限り冷蔵条件(2~8℃)で保存可能とされているが、添付文書の改訂により、「マイナス90℃~マイナス60℃」の超低温冷凍庫から「マイナス25℃~マイナス15℃」の医療用冷凍庫に移した場合は最長14日間保存できることになった。
■「輸送・保管時に柔軟性増す」
改訂後の添付文書には「(マイナス25℃~マイナス15℃に移した後)1回に限り、再度マイナス90℃~マイナス60℃に戻し保存することができる」との記載も盛り込まれている。
ファイザーは「このたびの改訂は、マイナス25℃~マイナス15℃における安定性試験成績を医薬品医療機器総合機構(PMDA)が評価した上で行われた。これにより、本剤を輸送・保管する際の柔軟性が増すことが期待される」としている。
【関連記事】
新型コロナワクチン先行接種開始─「観察日誌」で副反応情報を迅速に集計
COVID-19ワクチン接種を安全に進めるために必要なことは?(岡田賢司 日本ワクチン学会理事長)
新型コロナに対する遺伝子ワクチンの最新の知見と新規変異ウイルスに対する効果
新型コロナワクチン、国内初の承認─ファイザー「コミナティ筋注」
出典:Web医事新報