2020.10.07
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ノーベル医学生理学賞、C型肝炎ウイルス発見した米英出身3氏に

メディカルサポネット 編集部からのコメント

2020年のノーベル医学生理学賞の受賞者が発表され「C型肝炎ウイルスの発見」に貢献した米英出身の科学者3氏が受賞することが分かりました。受賞が決まったのは米国立衛生研究所(NIH)名誉研究員のハーベイ・オルター氏、英国出身でカナダ・アルバータ大教授のマイケル・ホートン氏、米ロックフェラー大教授のチャールズ・ライス氏の3氏で、スウェーデンのカロリンスカ研究所は、輸血後肝炎のリスクを排除する高感度の血液検査の開発や、慢性肝炎を治療する抗ウイルス薬の開発を可能にし、C型肝炎を世界から根絶する希望をもたらしたと評価しています。

 

スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、2020年のノーベル医学生理学賞を「C型肝炎ウイルスの発見」に貢献した米英出身の科学者に授与すると発表した。

 

受賞するのは、米国立衛生研究所(NIH)名誉研究員のハーベイ・オルター、英国出身でカナダ・アルバータ大教授のマイケル・ホートン、米ロックフェラー大教授のチャールズ・ライスの3氏。

 

受賞が決まった(左から)オルター、ホートン、ライスの3氏(ノーベル財団ウェブサイトより)

 

オルター氏は、A型でもB型でもない未知のウイルスが慢性肝炎の原因となっていることを証明。ホートン氏は「C型肝炎ウイルス」と名付けられた新たなウイルスのゲノムの分離に成功。ライス氏は、C型肝炎ウイルスのみで肝炎を引き起こす可能性があることを示す決定的なエビデンスを提供した。

 

カロリンスカ研究所は、これらの研究成果が、輸血後肝炎のリスクを排除する高感度の血液検査の開発や、慢性肝炎を治療する抗ウイルス薬の開発を可能にし、C型肝炎を世界から根絶する希望をもたらしたと評価している。 

 

 

出典:Web医事新報

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