2020.09.30
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ロタウイルスワクチン、10月から定期接種化
注意点は?

メディカルサポネット 編集部からのコメント

重症胃腸炎を予防するためのロタウイルスワクチンが10月1日から定期接種化されることを、厚生労働省が改めて周知しました。初回の接種は生後14週6日までに行うころや、ワクチン接種(特に初回)後の1~2週間は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む「腸重積症」の発症リスクが高まるため、気を付けるよう呼び掛けています。腸重積症の症状には、「突然はげしく泣く」「嘔吐を繰り返す」「便に血が混じる」などがあります。

 

 厚生労働省は、重症胃腸炎を予防するため、ロタウイルスワクチンが10月1日から定期接種化されることを、改めて周知した。初回の接種は生後14週6日までに行うことや、接種して1-2週間は「腸重積症」に気を付けるよう呼び掛けている。【松村秀士】

 

 ワクチンは2種類あり、同様の効果が得られる。ただ、接種回数がそれぞれ異なり、同じワクチンを決められた回数で接種する必要がある。

 

 接種回数は、ロタテック【5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(5価)】が計3回、ロタリックス【経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(1価)】は計2回。初回は、生後6週から14週6日までに接種し、次回までに27日以上の間隔を空けなければならない。

 

 

 また、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む腸重積症について、生後3カ月から2歳児がかかりやすい上、ワクチン接種(特に初回)後の1-2週間程度の間は、その発症リスクが通常よりも高まるとの報告がある。

 

 腸重積症の症状は、▽突然はげしく泣く▽嘔吐を繰り返す▽便に血が混じる▽ぐったりして顔色が悪い▽機嫌が良かったり不機嫌になったりすることを繰り返す-など。

 

 厚労省は、このような様子が見られた場合、医療機関への速やかな受診を促している。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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