2020.09.09
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千葉県の病院事業会計、6年連続の赤字に
精神科医療センターなど4病院が赤字

メディカルサポネット 編集部からのコメント

千葉県の2019年度病院事業会計の決算見込みが公表され、6年連続の赤字になることが分かりました。県立6病院の損益を見ると、救急医療センター(千葉市美浜区)と、患者単価が増加し外来収益が増えたこども病院(千葉市緑区)の2病院は黒字でしたが、前年度は黒字だった精神科医療センター(千葉市美浜区)は、延べ外来患者が減って収益が減少し赤字となりました。純損失は前年度比11億8672万円増の30億8132万円となっています。

 

 千葉県病院局はこのほど、2019年度の病院事業会計の決算見込みを公表した。純損失は前年度比11億8672万円増の30億8132万円で、6年連続の赤字となった。【新井哉】

 

 同局によると、医業収益は前年度比8億6726万円増の316億1842万円。医業費用は、給与費や材料費、経費の増加などで17億5483万円増の461億7863万円となった。

 

 医業外費用については、「主に消費税率変更に伴う控除対象外消費税雑損失が増となったことなどにより、2億6523万円増加」と説明。特別損失を含めた費用合計では、前年度に比べ20億2167万円増加の485億4253万円となった。

 

 県立6病院の損益を見ると、救急医療センター(千葉市美浜区、100床)、こども病院(千葉市緑区、224床)の2病院が黒字となった。こども病院は患者単価が増加し外来収益が増えた。

 

 その一方で、がんセンター(千葉市中央区、341床)、精神科医療センター(千葉市美浜区、50床)、循環器病センター(市原市、207床)、佐原病院(香取市、241床)の4病院は赤字となった。前年度は黒字だった精神科医療センターは、延べ外来患者が減って収益が減少した。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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