2020.08.28
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都立神経病院医師がコロナ感染、職員にPCR検査
結果判明まで担当病棟の予定入院患者受け入れ延期

メディカルサポネット 編集部からのコメント

都立神経病院(府中市)の神経小児科に勤務する30歳代の男性医師が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。この医師は隣接する都立小児総合医療センターで週2回、外来業務を行っていましたが、発症日(8月24日)の2日前である8月22日以降は行っていないとのことです。今後の診療については「患者及び職員等のPCR検査結果が判明するまで担当病棟の予定入院患者の受入れを延期する」としていますが、外来診療については、PCR検査結果が「陰性」であった他の医師5人が予防策を講じた上で継続していくとしています。

 

 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部は26日、都立神経病院(府中市、一般304床)の30歳代の男性医師(常勤職員・神経小児科)が新型コロナウイルスに感染したことが判明したと発表した。この医師は隣接する都立小児総合医療センター(一般347床、精神202床、結核12床)で週2回、外来業務に従事していた。接触のあった職員など34人のうち、PCR検査で「陰性」が確認された医師5人を除く29人については、「健康観察を行うとともに、順次、PCR検査を実施する」としている。【新井哉】

 

東京都立神経病院医師の新型コロナウイルス感染に関する報道発表資料

 

 対策本部によると、この医師は、24日に勤務していたが、帰宅後、午後9時ごろに発熱(37.6℃)、倦怠感があり、翌25日に他の医療機関を受診し、PCR検査を受けたところ「陽性」が判明し、入院した。

 

 今回感染が判明した医師と接触のあった患者13人のうち、9人は入院中で、健康観察を行うとともに、25日にPCR検査を実施。既に退院していた患者4人と患者の家族2人についても26日にPCR検査を実施した。

 

 この医師が業務を行っていた病棟や医局などは消毒済みで、「所管保健所の助言を踏まえ、患者及び職員等のPCR検査の結果が判明するまでの間、当該医師が担当する病棟の予定入院患者の受入れを延期する」としている。

 

 小児総合医療センターの外来診療については、他の医師5人のPCR検査の結果が「陰性」であったことや現時点で発熱などの症状がないことを踏まえ、「マスクの着用や手指消毒の徹底等の標準予防策を講じた上でこれまでどおり継続する」としている。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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