2020.08.12
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都立小児総合医療センター、通常診療を再開
看護師らコロナ感染で院内の感染防止体制整える

メディカルサポネット 編集部からのコメント

東京都立小児総合医療センター(府中市)は、看護師ら職員6人が新型コロナウイルスに感染したことに伴い、こども救命センターの新規患者の受け入れ停止や、ER(小児救急医療)の重症患者の受け入れ制限など診療体制を縮小していましたが、9日から通常診療を再開しました。同センターは保健所の指導を踏まえ、職員の昼食時の感染予防・密を避けるため、職員の休憩室を増設したり会議室に人数制限を設けたりするなど院内感染防止の対策を行いました。

 

 PICU(小児集中治療室)に勤務する看護師らが新型コロナウイルスに感染したことに伴い、診療体制を縮小していた東京都立小児総合医療センター(府中市、一般347床、精神202床、結核12床)で、9日から通常診療が再開された。同センターでは、保健所の指導を踏まえ、職員の昼食時の感染予防・密を避けるため、休憩室以外の食事場所を増やしたり、会議室における人数制限(定員の半数)を設定したりするといった対策を行っている。【新井哉】

 

東京都立小児総合医療センターの通常診療再開に関する報道発表資料

東京都立小児総合医療センターの通常診療再開に関する報道発表資料

 

 都新型コロナウイルス感染症対策本部によると、感染者把握のため、7月23日から患者(15人)、患者家族(9人)、職員(170人)、委託職員(32人)のPCR検査を実施し、職員6人(看護師5人、医師1人)の陽性が判明した。同センターは、多摩府中保健所の指導を踏まえ、▽感染者の把握と適切な隔離▽感染拡大防止のための病床管理▽職員教育や巡回点検-などを実施。PICUの新規入院患者の受け入れを中止し、陽性の職員と濃厚接触のあった患者の隔離も行っていた。

 

 新たな感染者の発生がなく、院内の感染防止体制が整ったため、新規患者の受け入れを停止していたこども救命センター、重症患者の受け入れを制限していたER(小児救急医療)などの通常診療を9日から再開。一般診療科と児童・思春期精神科の入院・外来、重症患者を除くER、新型コロナウイルス感染患者(疑いを含む)の受け入れについては、通常診療を縮小せずに継続していた。 

 

出典:医療介護CBニュース

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