2020.01.30
3

保険外診療の診療所多い銀座は「医療過疎地域」
東京都外来医療計画案、高額なテナント代も

メディカルサポネット 編集部からのコメント

「東京都外来医療計画」の素案を東京都が公表しました。保険外診療の診療所が多い銀座は「医療過疎地域」になりつつあるという指摘を取り上げています。他にも「銀座の高額なテナント代」「勝どき・月島の保育園増加による園医不足」「西多摩の外来医師不足」などといった意見があがりました。

 

 東京都はこのほど、「東京都外来医療計画」の素案を公表した。地域医療構想調整会議の意見を記載しており、「銀座には診療所は多いが、保険外診療の診療所が多く、実質的に医療過疎地域になりつつある」といった指摘を取り上げている。【新井哉】

 

東京都が公表した「東京都外来医療計画」の素案

東京都が公表した「東京都外来医療計画」の素案

 

 素案では、圏域ごとの状況を記載しており、例えば、区中央部(千代田区、中央区、港区、文京区、台東区)については、人口10万人当たりの外来施設数は169.3施設で、全国平均の約2倍となっていると指摘。地域医療構想調整会議では、「とくに銀座はテナント代が高い」「勝どき、月島では、保育園の増加に合わせて園医が不足している」「精神科等特殊な診療科の逆紹介については困ることがある」といった意見が出たとしている。

 

 西多摩(青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、檜原村)については、人口10万人当たりの外来施設数は51.3施設で、全国や都の平均を下回っていることを明記。地域医療構想調整会議では、「西多摩は外来医師が足りないという前提を踏まえて考える必要がある」との意見に加え、精神科のクリニックが都内の他の地域より少ないことに触れ、「新規では2、3か月待つことになる」との意見もあったという。

 

出典:医療介護CBニュース

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP