2018.04.20
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医療ビッグデータで有識者会議、5月に初会合~日本看護協会の菊池令子副会長が質問

メディカルサポネット編集部からのコメント

厚労省は医療や介護サービスの標準化・効率化を目指すため、「保健医療データプラットフォーム」へ官民を問わずアクセスできるようにする方針です。また、訪問看護のレセプトのデータベース化にも早急に取り込むと回答しました。

 
厚生労働省は19日の社会保障審議会医療保険部会で、ナショナルデータベース(NDB)、介護保険総合データベース(介護DB)など保健・医療・介護をまたぐ「保健医療データプラットフォーム」の2020年度からの運用開始に向けて、有識者会議の初会合を5月に開催することを明らかにした。7月に中間取りまとめを行い、同部会へ報告して議論し、秋ごろに報告書を作成する。【齋藤栄子】
 
有識者会議のメンバーは、国立社会保障・人口問題研究所の遠藤久夫所長らNDB、介護DBいずれにも詳しい8人で構成。現在、日本医師会にも参加を要請している。
 
検討課題として厚労省は、▽個々に収集、管理、分析しているNDBと介護DBで保有する情報の連結解析を可能とすること▽DPCデータおよびその他の公的データベースとの関係整理▽データを第三者へ提供するための方法の整理-を挙げている。「保健医療データプラットフォーム」へ官民を問わずアクセスできるようにする方針で、それにより医療や介護サービスの標準化・効率化を目指す。
 
日本看護協会の菊池令子副会長は同部会で、紙で管理されている訪問看護のレセプトもデータベース化して取り込むかと質問。これに対し厚労省は、できるだけ早期に取り込みを進めていきたいと回答した。
 

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