2019.10.11
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救急領域のパッケージ研修、申請の受け付け開始へ
厚労省案を看護師特定行為・研修部会が了承

メディカルサポネット 編集部からのコメント

9日に第23回医道審議会 (看護師特定行為・研修部会)が開催され、救命救急センターだけでなく、二次救急医療機関や地方の医療機関でも、緊急の現場で救急医とチームを組み、包括的支持のもとで診療の補助を行える「救急領域パッケージ」について意見が交わされ、5区分・9行為をパッケージ化するよう求める要望書が厚生労働省に提出されました。救急領域のパッケージ研修(案)では、迅速な対応が求められる2次又は3次救急医療の現場において、頻繁に行われる処置が必要な患者を想定し、救急領域の特定行為をパッケージ研修として組み合わされています。

 

 厚生労働省は9日、医道審議会保健師助産師看護師分科会看護師特定行為・研修部会の会合で、救急領域のパッケージ研修の案を示した。「迅速な対応が求められる2次または3次救急医療の現場において、頻繁に行われる処置が必要な患者を想定し、救急領域の特定行為をパッケージ研修として組み合わせる」としている。同部会で了承されたため、今後関連通知を改正し、11月ごろから申請の受け付けを始めたい考えだ。【新井哉】

   

厚生労働省が示した救急領域の特定行為パッケージ研修案

厚生労働省が示した救急領域の特定行為パッケージ研修案

    

 救急領域のパッケージ化を巡っては、9月に日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本救急看護学会が厚労省医政局長に宛てて要望書を提出していた。

    

 要望書では、「包括的指示のもとで診療の補助を行えるような仕組みが構築できれば、多くの医療機関で救急医の大きな負担軽減につながる」などと記載。「精神及び神経症状に係る薬剤投与関連」「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」などの5区分について、「抗けいれん剤の臨時の投与」「脱水症状に対する輸液による補正」などの9行為をパッケージ化するよう求めていた。

    

 厚労省がこの日の会合で示したパッケージ研修の案は、3学会の要望を踏まえた内容となっており、9行為ごとの時間数と症例数を具体的に示している。5区分の9行為で「326時間+各5症例」とし、区分単位で研修をした場合と比べて時間数が短くなる見通しだ。

  

  

出典:医療介護CBニュース

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