2019.09.30
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ロタ定期接種化、標準的な接種期間「初回は生後2月から」―厚科審部会

メディカルサポネット 編集部からのコメント

26日に第34回厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会)が開催され、ロタウイルスワクチンと予防接種施策について意見が交わされました。2020年8月生まれ以降を対象として開始を目指しているロタウイルスワクチンの定期接種については「初回接種は生後2月から14週6日まで」に行うものとし、接種の際には予防接種証や母子健康手帳に製剤の種類の記載が求められます。

  

ロタウイルスワクチンの定期接種化に向け、厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(脇田隆字部会長)は9月26日、標準的な接種期間について初回を生後2月から14週6日とすることを了承した。定期接種化開始は2020年10月を目指す。開始時の対象者は同年8月生まれ以降。

 

ロタウイルスワクチンを巡っては、グラクソ・スミスクラインの経口弱毒生ワクチン「ロタリックス」(2回接種・1本当たり1万円)、MSDの5価経口弱毒生ワクチン「ロタテック」(3回接種、1本当たり5700円)が承認されており、2種とも定期接種ワクチンの対象となっている。

 

同日の部会では定期接種化にあたって、具体的な規定や接種の実施方法を議論。対象者については添付文書の記載を踏まえ、ロタリックスは「生後6週から24週まで」、ロタテックは「生後6週から32週まで」として了承。標準的な接種期間についてはHibワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンなどで初回接種が生後2月からとなっており、これらのワクチンと同時接種が一般的であることを踏まえ、「初回接種は生後2月から14週6日まで」とした。既に一部の接種を任意接種として実施した場合は、残りの接種を定期接種として扱う。

 

接種の不適当者としては、腸重積症の既往や先天性消化管障害、重症複合型免疫不全症を追加する。

 

接種の際には予防接種証や母子健康手帳に製剤の種類の記載を求める。1種のワクチンの接種体制のみを有する市町村への転居等は例外とし、原則、同一製剤で接種を完了するとした。

 出典:Web医事新報

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